インド各地で日本企業コミュニティ向け交流会を開催
日本のRelo Groupとの戦略的提携により、Formula Groupはインド国内および海外における企業向けモビリティ、リロケーション、従業員サポートサービスのさらなる強化を目指している。

インドの企業向けモビリティおよびリロケーションサービス企業であるFormula Groupは、今年初めに日本のRelo Group Inc.が同社の重要な少数株式を取得したことを受け、提携内容を市場へ発信する活動を本格化させている。同社はインド主要都市において日本企業および業界関係者との交流会を開催し、この提携によってインド国内およびグローバルでのサービス提供体制がどのように強化されるかを説明した。
今回の提携を受け、Formula Groupはデリー、ムンバイ、ベンガルールにおいて日本企業コミュニティ向けの特別イベントを開催した。イベントでは同社経営陣が、日本企業向けサービス強化のビジョンや、Formula GroupとRelo Groupの強みを融合した今後の展望について説明した。
ニューデリーで開催されたイベントはAndaz Delhi by Hyatt(Aerocity)にて行われ、在インド日本国大使館の有吉崇公使兼次席公使が出席した。ベンガルールでは在ベンガルール日本国総領事館の縄田博志総領事、ムンバイでは在ムンバイ日本国総領事館の濱渦真紀子領事が参加し、日本企業関係者との交流を深めた。

拡大する日本企業のインド事業を支援
日本企業は近年、インドでの事業展開を拡大・多様化しており、
- 駐在員リロケーション
- デスティネーションサービス
- イミグレーションサポート
- 社宅管理
- 社用車管理
- グローバルモビリティサービス
など、より包括的な支援が求められている。
Relo Groupとの提携により、Formula Groupは特にインドで事業を展開する日本企業や、海外赴任を伴う企業に対して、より強固なグローバルサービス基盤を提供できるようになる見込みだ。
Formula Groupのマネージングディレクターであるラマン・ナルラ氏は次のように述べている。
「当社は長年にわたりインド全土および海外でサービスを展開してきましたが、Relo Groupとの提携により、世界各地に広がる同社の強力なネットワークを活用できるようになります。」
同氏は、この提携によって国境を越えた人材異動を管理する企業に対し、よりシームレスなサポートを提供できるようになると説明した。

売上500クロールを目指す成長戦略
ナルラ氏は、Formula GroupがRelo Groupとの提携を機に新たな成長フェーズへ入ったと語る。
「現在、当社の売上規模は約200クロールルピーですが、今後4~5年以内に500クロールルピー規模へ成長できる可能性があると考えています。」
日本人駐在員家族との対話から始まったFormula Group
今回のイベントでは、ナルラ氏がFormula Group創業時のエピソードも披露した。
同氏によれば、Formula Groupの構想はゴルフ場での何気ない会話から始まったという。
当時インドで働いていた日本人駐在員の妻たちとの交流を通じて、
- 住居探し
- 生活支援
- 移動手段
- 文化適応
- 家族サポート
など、多くの課題があることを知った。
こうした声を通じて、企業向けリロケーション市場に大きなサービスギャップが存在することを認識し、それがFormula Group設立のきっかけとなった。
日本人コミュニティを支援したいという思いから始まった活動は、やがてインド国内外の多国籍企業を支援する専門的なリロケーション・モビリティ企業へと成長した。

Formula Groupについて
2004年に設立されたFormula Groupは、インドの企業向けモビリティおよびリロケーション業界において確固たる地位を築いている。
主なサービスは、
- グローバルモビリティ
- リロケーションマネジメント
- 住居・コマーシャルスペースを含む不動産仲介(Destination Services)
- 社宅管理
- ビザ・イミグレーションサポート
- 長期・短期の車両手配
などである。
同社は多数の多国籍企業やFortune 500企業を顧客に持ち、プロセス管理、テクノロジー、人間中心のサービスを組み合わせた独自の運営モデルを構築している。
単なる「引越し支援」ではなく、赴任者本人およびその家族が新しい環境に円滑に適応できるよう支援することを重視している。

Relo Groupとの提携の意義
今回の提携はFormula Groupの長期成長戦略における重要な一歩と位置付けられている。
1967年設立、東証上場企業であるRelo Groupは、
- 福利厚生アウトソーシング
- グローバルモビリティ
- 海外赴任支援
- 国際人事コンサルティング
- 出張管理
- 外国人社員支援
などを提供する日本有数の企業である。
また、日本初のグローバルリロケーション企業としても知られている。
今回の提携により、
Formula Groupの強み
- インド市場での知見
- オペレーション力
- 顧客対応力
と、
Relo Groupの強み
- グローバルネットワーク
- 日本企業ネットワーク
- 国際モビリティノウハウ
が融合することになる。
なお、本取引ではGrant Thornton BharatがFormula Group側の独占財務アドバイザーを務めた。

日印ビジネス関係の拡大とともに
日本企業にとってインドは依然として複雑な市場ではあるものの、大きな成長可能性を持つ市場である。
企業が直面する課題には、
- 住宅
- 学校
- 行政手続き
- ビザ
- 文化適応
- 移動手段
- 家族支援
などがあり、Formula GroupはRelo Groupとの提携によって、これらのニーズにより高いレベルで応えられるようになるとしている。
また、この提携はRelo Groupにとっても、
- 製造業
- インフラ
- IT
- 自動車
- 電子機器
- 物流
- サービス産業
などで拡大を続けるインド市場への足掛かりとなる。

グローバルモビリティ企業への飛躍を目指して
今回のイベントは単なる提携記念イベントではなく、Formula Groupがグローバルな人材モビリティ市場においてより大きな役割を担うことを宣言する場でもあった。
日本政府関係者が参加したことも、この提携が日印ビジネス関係の発展において重要な意味を持つことを示している。
Formula Groupは創業20年を迎えた現在、インド国内のリロケーション企業から、よりグローバルなモビリティサービス企業へと進化しようとしている。
現在200クロールルピー規模の事業を、今後5年で500クロールルピーへ成長させることを目標に掲げており、Relo Groupの世界的ネットワークとインド市場で培った実行力を武器に、更なる成長を目指している。
日印経済関係がますます深化する中、Formula Groupはインドの実行力と日本のグローバルモビリティの専門性を融合させ、国境を越えた人材移動を支える総合パートナーとしての地位を確立を目指す。
